はり・きゅう・マッサージ・指圧など東洋医学には「手当て」という言葉があります。 痛みや張り、違和感などを覚えたときに誰しも教えられたわけでもないのにその場所に対して押したり、さすったり、叩いたり、揉んだり、押さえたり・・・と痛むところには無意識に手が行くものです。
実は、これこそがマッサージや指圧、などの起源になっているのです。 苦痛を少しでも軽くしようとするために取られる様々な方法が、長い年月の間に色々と研究され、良い方向へ改良を加えながら確立されていきました。 マッサージや指圧療法は、心地よさはもちろんの事、血液・リンパ液の流れが良くなり、新陳代謝が盛んに行われて自然治癒力が上がります。さらに神経系や内蔵機能に対しても良い作用が働きます。
人間の手にはその温もりだけでなく、痛みを緩和させるための不思議な作用があるとも言われています。 人はそれぞれ熱や電気や磁気を自分の身体から発しているといわれ、それらが手から患部へ作用することこそ「気」と呼ばれるものになるのではないかと私は考えております。 「気功療法」と呼ばれるものと解釈が同じかどうか解りませんが、治療における「気」というものは、苦痛を和らげたり、取り除いたり、活性化させたりとたくさんのすばらしい効果をもたらしてくれるものだと思います。 このマッサージや指圧療法を用いることによって、痛みや苦痛を緩和させるだけでなく、これらの治療を続けることにより身体の免疫力や血流の安定が図られ思わぬ怪我や病気の予防になります。 この怪我や病気の予防こそ東洋医学のすばらしいところであり、未病治療こそ医学の本来あるべき姿ではないかと当院は考えております。 また、指圧には始祖である浪越徳次郎先生の代表的な理念に「指圧の心、母ごころ 押せば命の泉わく」という言葉があります。
これは母親が自分の子供に対して持つ無限の愛情のように、指圧を受ける患者さんにたいしても「その方の母親であればどのように考え接するか」という思いやりの気持ちで指圧治療は行いなさい。という考えのもと、指圧治療はなされるべきだということを意味しています。 当院の患者さんにおいても患者さんを「自分の母親・家族」と同じように考え、自分の母親・家族に対する思いやりの気持ちと同様に施術させていきます。