接骨院を訪れる患者さんの訴えのうち、腰のトラブルと並んで非常に多いのが「ひざ」に関するトラブルです。 その症状の代表的なものは、ひざ関節の痛みやひざに水が溜まる、変形した、ガクガクするといった症状が多いことに気が付きます。 「ひざ」の障害で厄介なのは、痛みのせいで日常の生活が著しく不自由になってしまうことです。
日本人のように、昔から正座をするような生活習慣が身についている民族にとって、ひざの障害が及ぼす影響は深刻ですね。 ひざには元々障害を抱えやすい弱点が備わっています。 人間は2本足歩行のために、ひざは腰と同じように常に無理な負担がかかります。 平地を歩くだけで体重の4倍、階段の昇降に関しては体重の7倍もの圧力がかかるといわれていることをご存知ですか? しかも、ひざはただ屈伸するだけでなく、ねじり運動や、これらの運動を制限する役割をもっています。 このように、ひざの関節は体中で最も複雑な動きをし、デリケートな構造をしています。
もともと弱い関節ですので、スポーツのしすぎや老化などによって筋肉が衰えたり、軟骨が磨耗したりするとひざを痛めるのは当然の結果といえるでしょう。 ひざは複雑な関節ゆえに、外傷によるもの、加齢変化に伴うもの、靭帯損傷、筋肉の低下によるもの、炎症性の関節炎・筋力低下に伴うひざへの負担・慢性刺激によるものなど、様々な病態を持っています。
よく関節に水が溜まり注射で抜く方が多いようですが、極端な水腫でないかぎり、むやみに関節の水を抜くことはお勧めできません。水を抜いてしまうと栄養分の供給が止まってしまい、その度に骨の強度が弱くなり骨が磨耗し、わずかな刺激でまた腫れたり、痛みが再発したりしやすくなします。 当院では、一人ひとり患者さんの状態に応じて的確な診断を行い、年齢や性別・日常のひざの使い方、過去の傷病履歴などを考慮し、完全に社会復帰できるまでの治療方針とリハビリに関するアドバイスをさせていただきます。 ひざの治療で肝心なことは、時間をかけてじっくりと治していくこと。治ってからのリハビリテーション、そして再発予防のための筋力強化運動などです。
ひざはとても再発を起こしやすい関節です。治療上で重要なポイントはまず第一に負担度よりも安静度が勝る固定や補助、そして関節を支えるのに必要な筋力を確保することです。
ひざや腰の話になると体重の事がよく引き合いに出されますが、体重は影響があるとしても、体重を落とさなければ治らないというのは誤った考えです。 もちろん太りすぎの方は制限も必要かもしれませんが、きちんと状況を把握し、的確な施術を受ければひざの痛みに悩まされずに済むようになります。 当院独自のテーピング法や固定法は他の医院と違い、教科書どおりのやり方ではなく、経験と実績を積み重ねた素晴らしい治療法だと自負しております。 また、ひざ痛予防のための自宅でできる体操や運動の指導もさせていただきます。 是非一度、お試しください。